Reusing Tool "TATAMI PIN"

Reusing Tool "TATAMI PIN"
CLUTCH TYPE1
 
畳職人の象徴的な道具の一つ、畳ピン。実物は非常に頑強にできており、頭の部分は無垢の真鍮、針の部分は八角錐状のステンレス・スチール。手に持つと、サイズにしてはズッシリとした重みを感じます。
畳は日本固有の文化なので、当然その道具類も日本独自のものになります。残念ながら日本の畳職人は減少しており、役目を終えた道具たちは廃棄か古道具店に持ち込まれるようです。
シンプルで実用美の塊のようなこの畳ピンに一目惚れし、何かに再利用できないかと考えたのが始まりです。
ピンを関（かんぬき）のように使用することでバッグのロック機能としての役割を持たせました。本体に使用した素材は国産のベジタブルタンニンなめしの革を使用。シンプルかつシャープなエッジを活かすことを意識したデザインは、あくまで主役は前面の畳ピンだということを主張しています。
 
●リユージング・ツールシリーズについて
様々な環境での酷使に耐え、役目を終えて静かに眠る道具たち。その容貌は傷つき、色あせ、中には原型を留めないものも。それでもなお時を経て纏う重厚な雰囲気は形容し難い魅力があります。それらの道具を収集し、バッグの素材として再び使用することをコンセプトにしたシリーズです。